30代男性「左下の奥歯が痛い」親知らずと虫歯を保険診療で治療した症例

治療前

治療後

相談内容 「左下の奥歯が痛い」とご相談いただきました。
診断結果 診察したところ、少しだけ歯ぐきから顔を出している左下の親知らずが痛みの原因でした。また、手前の歯に大きなむし歯、その1本前の歯もむし歯になっていました。
行った治療内容 親知らずの手前の歯はむし歯が歯の神経まで進行していたため、神経を取る治療が必要であること、この歯を残すために親知らずの抜歯が必要であることをご説明しました。

治療は、
①親知らずの手前の歯の神経を取ると同時に、さらにその前の歯の虫歯治療
②神経を取った歯の根の治療
③親知らずの生え方をCTにて確認し、抜歯
④神経を取った歯に土台を入れる
⑤抜歯部位の治癒後に被せものの型取り、装着
という順番で行いました。

レントゲンと視診、患者様が訴えている症状から、「むし歯が神経まで進んでいる」ことは明らかでした。また、横向きに生えている親知らずをそのままにしてはむし歯治療を完了できないため、上記の治療を選択しました。

親知らずの抜歯後はかなりの確率で腫れや痛みを伴います。しばらくは口を開けるのも困難になるため、抜歯よりも先に「歯の神経を取り、根の治療を終えておく」方が治療期間も短く、患者様の負担も少し軽くなります。
また、先にむし歯治療をする方が親知らずの抜歯が簡単になり、結果として腫れや痛みを抑えるだけでなく治療期間の短縮にもつながります。できるだけ患者様にプラスになるような治療計画を立て進めることに注力しました。
治療期間 およそ4か月半
おおよその費用 今回の治療はすべて保険適応です。
術後の経過や現在の様子 親知らずの抜歯後は腫れや痛みが出ましたが、治療後から約1年経過した現在ではむし歯治療した歯の状態も良好です。
治療のリスクについて 横向きに生えている(埋伏)親知らずの抜歯後は、腫れ、痛みが必ず出ます。また、あまりに深い位置にある親知らずは下顎管(神経や血管が入っている)を損傷する恐れがあるので必ずCT撮影をし、事前に確認します。

虫歯により歯の神経を取る治療を行った歯は、将来的に根尖病巣(根の先にできる膿の病気)や、破折(割れたり、折れたり、ひび割れたりすること)などのリスクがあります。

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