60代女性すり減って黒ずんだ前歯の審美性をジルコニアクラウンで改善した症例

相談内容	「前歯がすり減って黒くなってしまっているので、きれいに治したい」とご相談いただきました。
診断結果	拝見したところ、上の前歯3本の先端がすり減っており、その部分が着色して黒ずんでいました。前歯がすり減った原因として、日常的な歯ぎしりや食いしばりが考えられます。また過去に虫歯治療で装着された詰め物は、経年劣化により茶色く変色し隙間ができています。このまま放置すると、さらに歯が欠けたり割れたりする可能性があること、歯と詰め物の隙間から虫歯になるリスクもあることから治療が必要と診断しました。
行った治療内容	診断結果を丁寧に説明したうえで、上の前歯3本に被せ物を装着して見た目を整える治療を提案し、同意いただきました。この治療方法であれば健康な歯を削る必要があるものの、将来的な歯の破損を防ぎ審美性の改善も期待できます。被せ物の素材には、セラミックの一種であるジルコニアを選択しました。ジルコニアは自費診療のため費用がかかるものの、耐久性に優れ変形・変色が起こりにくい素材であるため、長期間にわたって自然な見た目を維持できます。まず前歯3本を慎重に削り、被せ物の土台となる部分を丁寧に整えます。続いて型取りを行い、自然な色調と形状を再現したジルコニアクラウン（被せ物）を作製しました。最後に、前歯に過度な負担がかからないようお口全体のバランスを確認しながら噛み合わせを丁寧に調整・装着し、治療を終了しました。
治療期間の目安	2ヶ月
おおよその費用	450,000円
治療のリスクについて	・装着に際し、天然歯を削る場合があります・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります・一部の治療を除き、自費診療（保険適用外治療）です